


私としては、湧水であるウーチヌカーが見れないかなと思ってやってきたので、遺跡自体には大して期待していた訳じゃなかったんだけど、広くはないレセプションルームには、かなり興味深い内容の濃い展示が詰まっている。
伊礼原遺跡は役場の北側にあるのだけど、平成6年に返還されてから地区計画の前に
文化財調査が行われ、発見されたそうだ。古くは7000年前の土器から縄文時代前・中・後期、弥生時代、グスク時代までの期間の出土品が続いて残っている全国的にも珍しい遺跡なんだそうだ。
写真の中央にあるのは2000年9月末に発掘された木製容器で、用途は明らかでないけど、県内では木製品の出土自体が少なく、当時の生活を知る上で大変貴重なものらしい。

ここからは、沖縄最古とみられる櫛も発見されていて、縄文時代前期の生活用品が見つかるのは全国的にみても極めてまれなことのようだ。貝塚から発掘された様々な貝殻や、沖縄最古のケシの種子なども展示されていて、さらに映像での説明コーナーがあって充実した内容だ。残念ながら明日までなんだけど、11月には場所はまだ未定だけど北谷町内で、新たな展示会が予定されているようだ。その時またゆっくりと見に来ることにしよう。

さて、お目当てのウーチヌカーなんだけど、すぐ近くの桑江区画整備事業の土地の中にあるそうで、ゲートが開いていれば見れるんだけどねと係りの方に教えてもらったのだけど、不法投棄の予防のために閉っていることが多いらしい。

琉球新報の記事:5000年前のくし出土/北谷町伊礼原遺跡(2000/3/30)┃木製の容器出土/北谷町・伊礼原遺跡(2000/10/18)
北谷町教育委員会
〒904-0192 沖縄県中頭郡北谷町字桑江226番地 電話:098-936-3940
文化財マップ 北谷町にもたくさんの文化財があるようだけど、マッピングだけで何の説明もないのはちょっと寂しいな。
大きな地図で見る┃おきぐるマップ



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