2008年09月11日

ガンガラーの谷

20uhusyu_gangara.jpgクルマを走らせながらラジオを聞いていると、沖縄最後の秘境ガンガラーの谷ツアーとか言っている。はて?やんばるか西表かなと聞いていると、どうやら玉泉洞の向いのことらしい。

帰ってから調べてみると、36年前、玉泉洞をオープンさせた同時期に自然公園として整備にとりかかり、自然、考古学、民俗学的な価値を伝えようとしたものの、わずか数年で周辺の河川環境、自然が変化してしまい、半閉鎖状態になっていたところ、ガンガラーの谷として先月8月の8日から再開したんだそうだ。

玉泉洞を初めて訪れたのは、沖縄に来た当初の32年位前で、当時は那覇から港川までバスで行き、そこから徒歩5分と5kmを勘違いして随分長い5分だなぁと思った憶えがある。

それから何度も行ったことがあるし、大学時代は琉大探検部だったので南部の洞窟調査などもかなりこなしたのに、まるで知らなかった訳だ。

ガンガラーの谷のホームページ
によると数名のお客に講師が1名つき、谷間を案内する約1時間20分のツアーで、参加には前日までの予約が必要らしい。ただし定員に空きがある場合は当日の予約も受けるとあるので、とりあえず電話したら、大丈夫ってことなので14:00に予約して出かけてみることに。

あいにく台風13号の影響もあって光の廻り具合は余りよさそうではないけど、夕方、豊見城にも用事があるし、ともかく見たくなってしまったのだった。

ガンガラーの谷1

さて、天気を気にしながら、沖縄ワールド玉泉洞王国へ。

ガンガーラの谷へは、玉泉洞の入口とは道の反対側のから入る。矢印があって芝生の奥の方が入口のようだ。
シンプルな看板が立っているだけで、あれ?と思わないでもない。

クルマを停めて、そちらに向かうとスロープになっていて下っていくと、おおっ、天井の高い巨大な洞窟になっている。

ガンガラーの谷のケイブカフェ

ここがツアーのスタート・ゴール地点のケイブカフェで、事前説明もここで行なわれる。

ミネラル豊富な玉泉洞の地下水で煎れた冷たいお茶がウェルカムドリンクとしていただけるのだけど、参加しない人でもカフェラテなどのドリンクを楽しむことができるようだ。

今回は、私の他に東京からの観光のカップルと飛び込みで来られた奥武島の年配の方の4名。
簡単な説明のあとに、首からぶら下げる携帯用のベープと冷たいお茶の入った保冷容器のボトルを渡してくれる。

ガンガラーの谷の森

map_ganngara.jpgさぁ、出発。ケイブカフェを出て緩やかな坂道を下りていくと鬱蒼と茂った木々に囲まれた森に出る。
数十万年の時が作り上げた鍾乳洞が崩壊してできた谷間だそうだ。

古くから地元の人も、この場所の岩が崩落するときの音が、“がんがら、がらがらー”と聞こえていたと云い伝えられていたらしく、それがガンガラーの谷の名前の所以らしい。

孟宗竹のような見事な竹の群落があると思ったら、これは、台湾から移植した巨竹と言うものなんだそうだ。
孟宗竹のように根を張らず株分けすることができるらしい。

アカギも青々としてとても元気そうだ。アカギは、首里にも大木からなる森があちこちにあったらしいけど、戦火によって焼け落ち、現在では金城町の一部に残っているだけだったりする。

ただとても生命力が強く、小笠原では在来種を駆逐することが懸念されていたりするらしい。
写真右上のアカギは、枝ぶりが複雑に見えるけど、実は地滑りで倒れてしまったのだけど、そのまま枝を伸ばして元気に育っている姿なのだけど、それくらい強い樹のようだ。

東屋の屋根で立派に育っているのは新芽が美味いオオタニワタリ。

ガンガラーの谷4・雄樋川

道のすぐ下に流れている川は、雄樋川。

ここへ来る前に前川樋川に寄ったのだけど、その下に流れていた川だ。
それがここへ続いていて、さらに奥の鍾乳洞へ流れ込み、さらに玉泉洞へと続いているそうだ。
森の両側は石灰岩の崖になっているのだけど、所々に鍾乳石が見え、昔はここが洞内だった証拠だ。
崖のノッチ部分は風葬に使われた場所でもある。

ガイドの方が指差したところを見ると緑色のカタツムリがいる。
実はこれはタニシで、緑なのは食べている葉っぱの色が殻を透けて見えているんだそうだ。

ガンガラーの谷5・イナグ洞

これはイナグ洞。
イナグとは女性のこと。入口には母神と記されている。
中はちょっと危険なので立ち入れなかったけど、写真によるとお尻と乳房の形をした鍾乳石が中にあって、安産の祈願などでお参りに来ていたようだ。

ガンガラーの谷6・イキガ洞

さらに進むと、雄樋川が中に流れ込む大きなイキガ洞へ。

イキガとは男性のこと。洞内は暗いので、入口でガイドの方が石油ランプに灯をともして渡してくれる。
電気じゃないとこが雰囲気あるね。ここは大雨の時は天井近くまで水位が上がるらしく、その証拠に天井近くの鍾乳石の隙間にペットボトルが挟まっていた。

またそのせいか、つらら石がまっすぐではなくて流れの方向に斜めに下がっている。
ここは男根のような立派なつらら石が子宝祈願、また出産の無事の礼参りに人々が来たそうだ。
前のイナグ洞とこのイキガ洞をあわせて、種之子御嶽(サニヌーシウタキ)と呼ぶそうだ。

ガンガラーの谷の森7・太守のガジュマル

坂道を登り、崩れてきた大岩でできたトンネルをくぐると、大主(ウフシュ)ガジュマルが洞穴の穴から根を下ろしているのが目の前に迫ってくる。

光の具合がよければ木洩れ日が綺麗だろうなぁ。それにしてもすごい気根だ。
地上からでもこのガジュマルは見えるらしいけど、そちらからは何の変哲もないガジュマルにしか見えないらしい。
気根の中には岩を抱きすくめているのもあるし、ある意味怖い樹でもある。

細い気根は次第に絡まりあい太い根に成長していき、さらに根を伸ばしていくので、ガジュマルは歩く樹とも言われているそうだ。

右下の写真は、珍しい木製墓の土台で、なんと500年以上前のもの。隣りの石垣の墓は300年位前のものだそうだ。

ガンガラーの谷の森8・ツリーテラス

木で出来た階段を昇っていくと、ガジュマルの木の上に作られたテラスで出る。
あいにくの天気だけど、青空なら海も綺麗にみえそうだ。
葉っぱで囲まれているので気づかなかったけど、下を覗き込むとかなり高いところにあるようだ。
ここからは、旧石器時代の港川原人の化石が発見された港川の景色も眺めることができる

ガンガラーの谷の森9・武芸洞

最後は、発掘研究が行なわれた武芸洞へ。
一部は発掘調査時のままになっていて、深さ4m程の穴がそのままにされている。
残念ながら調査では港川人の居住跡の証拠は発見されなかったそうだけど、11月にまた調査が行なわれるらしいのでそれに期待したい。

洞の奥には焚火を模したライトが設置されているのだけど、1万8千年前にもしかしたら、港川原人も焚火をしながらリュウキュウムカシキョンとかに舌鼓を打っていたのかも知れない。
ここでツアーは一応終り、あとは思い思いに来た道を帰ることになる。

ガンガラーの谷の森10

約1kmのコースで、季節によっていろんな花が咲いたりと変化があって楽しめるようだ。
光の廻り具合は、10時スタートのツアーが一番いいらしいから、今度は天気のいい朝にやってくることにしよう。
よく観察していると植物意外にもいろんな虫たちもいっぱいいる。

あ、そう言えば鳥の鳴き声は余りしなかったなぁ。天気のせいだったんだろうか?
出口近くに生えている大きな葉だからオオバキと言う植物が左下の写真。方言では、チビククヤとかチビカタマヤーガサと言うらしい。昔はユウナの葉をトイレットペーパー代わりに使っていたりしたんだけど、形が似ているからとオオバキを使ったところ、汁でお尻の穴が固まって(くくや=括る)しまったからなんだそうだとか(笑

ガンガラーの谷の森ガイドこのお二人がガイドの方。お名前を失念してしまって申し訳ないけど右の方が今回私達の担当だった人。お話しもスムーズで質問にも的確に答えていただいてありがとう。ツアー料金が2,000円ってのは最初はいいけど、何回も行くにはちょっと負担だから美ら海水族館みたいな年間パスポートや割引があると嬉しいなぁと思う。あ、年に1回、このケイブカフェの入口から昇る満月が見えるんだそうだ。うーん、夜はケイブバーにしたら雰囲気あってよさそうだなぁ。

ガンガラーの谷
住所:南城市玉城字前川202番地
電話:098-948-4192
営業:09:00-18:00
ツアー時間:10:00・12:00・14:00・16:00(所要時間約1時間半)
基本的には前日までに予約。当日空きがあれば参加可能
定休:無

ケイブカフェガンガラーの谷2

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