近づいても人気がなくて、どうしたものかなと思っていたところ若い人が拝所にいたので尋ねてみたら8時半から9時頃の間に始まるとのこと。まだ時間もあるし、しばし近くを散策。久しぶりに普天間アンティークモールに入ってみた。昔懐かしいジュークボックスや、クラシカルな家電製品にレジスターを始め、アパレルや食器などが広い店内に所狭しと置いてあって、眺めているだけでも楽しい店だ。一通り目の観賞をしたら、Boonに寄って、オリオンで喉を湿らし、少しおしゃべりをしたら拝所へ戻る。拝所前はそんなに広くないのだけど、この小さな広場で獅子舞が行なわれるようだ。集まった人に、缶ビールやジュースが振舞われた。
普天間の獅子舞は、沖縄を代表する獅子舞の1つで、400年以上前、琉球国王の尚元王から、村おこしの神として普天間村に送られたことから始まったとされ、災いや厄を祓い、部落の発展と豊年満作をいのって行われるのだそうだ。
もともと普天間部落には「赤馬(死者を運ぶための道具)」があり、私が住んでる隣りの野嵩部落には「獅子」があったのだけど、普天満宮がある部落に死者の「赤馬」があるとは畏れ多いということから、両者を取り取りかえたという話も伝えられているらしい。
戦前の獅子舞は、銅鑼と太鼓をたたきながら部落内をまわり、普天満宮へ行き、お祈りをした後、その境内で奉納されたそうだけど、戦後は、字普天間郷友会の手で保管と演技が、毎年行なわれているそうだ。そう言えば、先日入った普天満宮洞穴への入口前に獅子が奉納されていたっけ。演技の前には写真のように獅子を祀ってお祈りが行なわれた。
ちょっと雨がぱらついたりして心配したけど、いよいよ獅子舞の始まり。大きく首をふったり手足を動かしたり、威嚇するようなポーズをとって勇壮な動きだ。前後の片足を同時に上げて、振り下ろす様は中国とかの演劇の影響を受けている感じがする。
エイサーのように地謡が三線の演奏を行なうのだけど、銅鑼が鳴り響くところが独特。頭を後ろに曲げておしりをかいたり、足で耳の横をかいたり、前足にあごを乗せてうずくまったり、とユーモラスな動きも多い。
鞠とスズの付いた紐を一生懸命咥えようとするのだけど、大きな口が邪魔でなかなか果せない様も、とても可愛らしい。何度も挑戦してようやく咥えることができ、それを後方へ飛ばす時はちょっとした拍手もの。この普天間の獅子舞は、全島獅子舞フェスティバルにも招待sれているんだそうだ。用事があって、この獅子舞だけ見たのだけど、聞いた話だと3回程行なわれるそうだ。同じ演技なのんだろうか、それともまた違う演技なんだろうか?次回は最後まで見たいものだ。
普天間の獅子舞
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