2008年09月20日

斎場御嶽(せいふぁーうたき)

18sangui_sefa.jpg今さら斎場御嶽(せいふぁーうたき/せーふぁうたき/サイハノうたき)かとも思う人もいるかも知れないけど、私は初めてだ。斎場御嶽の「せーふぁ」は「最高位」を意味し、御嶽は神々が天降りする社として、祝女(ノロ:祭祀を司る神女)によって神拝行事が行われてきた聖地。つまり最高の拝所なのだけど、これは通称で、正式な神名は「君ガ嶽、主ガ嶽ノイビ」というのだそうだ。

くるくまからニライ橋・カナイ橋を下って329号をしばらく行くと右手に曲がる標識があるのでその方向へ。通りにカフェもあったりする。斎場御嶽に付いたのは午後4時半頃だったのだけど、思ったより観光客の姿が多い。やはり世界遺産に指定された効果でもあるのかな。

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緑の館・セーファ(歴史学習体験施設)と言う建物がゲート代わり出来ていて、2007年7月1日から有料化されたそうだ。大人200円。内部には斎場御嶽、南城の歴史、沖縄の精神文化が分かる展示コーナーや休憩所になっている。

斎場御嶽は、15世紀-16世紀の琉球王国・尚真王時代の御嶽であるとされていて、2000年11月首里城跡などとともに、琉球王国のグスク及び関連遺産群としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたのだけど、国の史跡、沖縄県指定名勝にも指定されていて、御嶽内で出土した陶磁器と勾玉などは国の重要文化財(考古資料)にも指定されている。

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03infomap_sefa.jpg世界遺産の碑の右手から小路をしばらく行くと御嶽内に入る参道の入口の御門口(ウジョウグチ)に着く。右手に行くとウロカーがあり、昔は斎場御嶽に入る際にはそこで、みそぎをしたらしいのだけど、通行止めになっていた。階段の下には杖が置いてあって、この先の道が険しいのかと思わせる(実際はそれ程のことはないけど、雨の日とかだと石畳が滑りやすいかもしれない)。この杖は、ぐうさんと書いてあるのだけど、ぐうとは味方のことで、さんは杖を意味するウチナーグチ。

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木洩れ日が落ちる、やや急な石畳を登っていくと最初に見える拝所が大庫理(ウフグーイ)。大広間や一番座と言う意味があるそうだ。敷地内には首里城内の施設名と同じ拝所が複数あり、かつて琉球の御嶽はその全てが男子禁制であり、斎場御嶽では庶民は入口の御門口を越えて進入することは許されず、国王であっても、御門口より先に入るには袂の合わせを女装に改める必要があったのだそうだ。

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17gajumaru_root_sefa.jpgしばらく歩くと道が左右に分かれるので、まずは左手の方へ行くと寄満(ユインチ)にでる。これは最初の大庫理の岩の反対側になる。寄満とは、王府用語で台所を意味するのだけど、貿易の盛んであった当時の琉球では、世界中から交易品の集まる豊饒の満ち満ちた所と解釈されているらしい。どちらにもつらら石が見られるので、かつては、この周辺は鍾乳洞で、天井が崩落してできたのじゃないかな。ガンガラーの谷にも立派なガジュマルがあったけど、ここの岩に巻き付くガジュマルの根も見事なものだ。

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22sangui_gyaku_t_sefa.jpgここが写真などで必ず紹介される有名な三庫理(サングーイ)。実際見ると思っていたより巨大な岩だ。ここには3つの拝所がある。最も格の高いチョウノハナ(京のはな)の拝所は、クバの木を伝って琉球の創世神であるアマミクが降臨するとされる。三庫理からは王国開闢にまつわる最高聖地である久高島を遥拝することができるが、これを記述した史書は存在しないそうだ。近世になって三庫理の岩壁の一角が崩れたために見えるようになった訳で、かつての三庫理は三方を岩壁に囲まれた空間だったと考えられている。ここの拝所にも大きなつらら石が見られるので、ここもかつては洞窟内部だったんだろう。天井上の部分はソテツなど多彩な植物に被われていて、大きなコウモリが悠然と飛びすさっていった。ここは朝方来た方が光の廻り具合がよさそうだ。

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本島中南部は第二次世界大戦において徹底的に焼きつくされ、それ以前の状態を残した場所がほとんどないのだけど、この森林は僅かに残された優れた森林の一つなんだそうだ。ただ2,000年以降の周辺整備で荒廃の様子が見られるのが心配らしい。確かに今日も人が多かったし、シーズンだともっと多いんだろうなぁ。道は思ったより少しも険しいことはなく、ハイヒールの人も多かったのだけど、出来れば靴の方が安全だと思う。天気がいい日は別としても雨の日は滑ることがありそうなので注意したいところだ。

斎場御嶽(せいふぁーうたき)
緑の館・セーファ(歴史学習体験施設)
住所:知念字久手堅270-1
電話:098-949-1899
開館:09:00-18:00
休館:12月29日-1月3日
料金:大人200円、小人100円、団体(20名以上)150円
ガイド案内あり 1-5人 1,000円


大きな地図で見る (南部全域の情報が見れます。 β版)おきぐるマップ
行率のできるラーメン店の味がここに集結

入院中もこのソフトを使っていたし、退院してからも時々使っている高次脳機能の回復プログラム。リハビリだけでなく、普段から使っておけばボケ防止や脳のトレーニングにも最適だとおもう。


この記事へのコメント
すごい!勉強なりました!!久しぶりに行きたくなりました〜!天気の良い日に行ってきます!この記事の内容をふまえて行く事でもっと楽しめます!!!情報、有難う御座います。
Posted by 皆川 at 2011年08月16日 02:06
先日3年ぶりで行って来たのだけど、前に行った時と印象は全く変わってなくて時が停まったままのようでした。きっときちんと整備されているから3年なんてのは経ったうちには入らないんだろうなぁ。
雨の日は石が滑り易くて危ないだろうけど、また違った雰囲気あるんだろうなとふと思ったりしました。
Posted by rio at 2011年08月17日 07:36
先日南部に行く用事があったので、立ち寄ってみました。
随分と綺麗な雰囲気で、、かなり驚きました。
夏休みという事もあり、いっぱいの観光の方。
なんだか、神聖さが薄くなっていましたが、
がじゅまるや三庫理、望む久高島、自然の雄大さがそのままなのはホッとしました。急ぎだったのでどのくらい変わったのかなって感じでしたので
三庫理だけささって駆け足で見ました。
ホント!石畳がツルツルで危険かなと思いました。笑)たくさんの方に踏みならされてしまったんですね。

今度はゆっくり朝方行きたいと思います。
受け付けがあると、、好きな時間に入れないのが少し残念です。
Posted by 皆川 at 2011年09月03日 13:15
やっぱり8月は人が多いですよね。こないだ行った時も割と人は多めだったと思うけど、この記事の時は9月だったので人はそんなに多くなかったような気がします。10月とかだったらどうかな?
でも大部と観光化されちゃったからなぁ。
Posted by rio at 2011年09月04日 10:02
先日行った時の記事です。
http://okiguru.seesaa.net/article/224216011.html
Posted by rio at 2011年09月04日 12:48
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