ガーの傍には、東屋があり、木製の散策路や水路が整備されている。表示にあると整備費が6,500万程とあるけど、結構お金掛けているんだなぁ。平日の昼過ぎってこともあって、まったく人気はない。
大久保ガーも他の湧水と同様、上水道が普及する1950年代まで地域の人たちが利用する大切な水場だったようだ。
特に太平洋戦争で宜野座に避難してきた多くの人には命の水だったらしく、1946年には「瑞泉」の記念碑が湧口の傍に建てられている。それほど水量は多くはないようだけど、それでも冷たい水が湧口から途切れることなく流れ出ている。どんな日照りの時も枯渇することはないそうだ。雨のあととかなら、水量が多く水路も水で溢れていい雰囲気になりそうだ。
ガーの排水路を覗いてみるとカニや大きなエビが住んでいる。調べてみると、タナゲー(テナガエビ)やチンボーラ(カワニナ)に、なんと絶滅危惧種のシマチスジノリまで生息してるらしい。水面に浮んでいた水草みたいなのがそのシマチスジノリだったようだ。シチスジノリは沖縄島とマリアナ諸島だけにある紅藻の一種。色や形が血管に似ていることからチスジノリと名付けられ、方言ではカースヌイとも呼ばれ、モズクに似ている。沖縄では、本島中南部、本部半島、金武町などの石灰岩地域の湧井泉に自生していたのだけど、山林開発の進んだ現在は大久保ガーと今帰仁村天底のアミスガーと、具志頭村具志頭の屋富祖川の3カ所だけなんだそうだ。
大久保ガー水辺公園
宜野座村字宜野座872番地
大きな地図で見る (うるま市・金武・宜野座全域の情報が見れます。 β版)┃おきぐるマップ本島全域版
rio'sおすすめブックコレクション by Amazon ┃ ダウンロード販売ならDL-MARKET