前回はトンボ帰りで何も見ることが出来なかったのだけど、今回は明日も1日空けてあるのでいろいろ見ることができそうだ。
まずは、国宝十一面観音像で有名な渡岸寺へ向かう。高月町の駅から歩いて10分もしないところにある。
前回も思ったけどこの町はとても綺麗で、ゴミもほとんど落ちてない。
沖縄だとタバコの吸い殻やコンビニの袋など捨て放題みたいにゴミが目につくものだけど。家々の廻りには水路が張り巡らされていて豊かな水が心地よい音と共にに流れているのもなんとも素敵だ。
高月町には槻(つき)の木の銘木が10本あり、槻の木十選と呼ばれているのだけど、そのうちの1本がここにある。
槻の木とはケヤキの古名のこと。ここのは、大きくはないけど、とても風格を感じる槻だ。
高月町は、かつては、高槻と呼ばれていたのだけど、平安時代、大江匡房(おおえのまさふさ)が当地を訪れ、月の名所として和歌を詠んだことから高月と改名されたんだそうだ。
朝8時50分の飛行機で那覇をたって、ここに着いたのが14時過ぎ。
腹も減ったので、渡岸寺に寄る前に隣の茶屋に入ってみることに。
店頭には、地元の銀杏や沢庵、クルミなんかが安くで売られている。
沖縄にも直売所はあるけど、売っているものがやっぱり違うと、新鮮な気分。
渡岸寺庵と書かれたこの店は民芸風の造りで、内部は割と広く、大きな窓から中庭を臨むことができ、おばさんたちが運営しているようだ
。鮎の姿寿司もよさそうだけど、温かいものがいいかなと、山菜蕎麦を注文してみることに。蕎麦も山菜も地場産のものだ。
これがモチと葉ざんしょ入りの山菜そば。700円。
鉄鍋に入ってきたので熱々。大きなタケノコが印象的。汁はあっさり目の醤油味。麺は普通に美味い。
新鮮なゼンマイの食感がとてもよく、タケノコも柔らかく美味。椎茸にもよく味がしみていて味わい深い。
餅も入っているのでボリュームもいい感じ。
葉ざんしょは、山椒の実や花山椒のようなピリッとはしていなくて木の芽って感じかな。
渡岸寺庵
住所:滋賀県伊香郡高月町渡岸寺229(JR北陸本線高月駅から徒歩6分)
電話:0749-85-2500 営業:10:00-17:00 定休:不定
さて一息ついたら、隣の渡岸寺観音堂へ。紅葉やケヤキが紅葉している。
この寺は、戦国時代、浅井・織田両軍の戦いで、焼失したのだけど、本尊の十一面観音立像は、村人の手によって土中に埋められて災禍を免れたそうだ。
高さ1.95m、平安初期の一木造で、井上靖の『星と祭』や水上勉の『湖の琴』、土門挙の写真などにより、全国的に有名らしい。拝観はできるのだけど、撮影は禁止されているので撮れないけれど、実際に見ると写真より遥かに素晴らしい。
とても気品に溢れ、腰を少し左にひねった姿態は、官能的だ。
とても美しい観音像だなと思う。詳しい解説はこのページを見るといいと思う。
隣には観音の里資料館もある。1階では、様々な観音様の紹介や解説がされているので、十一面観音像を見た後でさらに深く知ることもできるし、先にやってきて事前知識を得るのもよさそうだ。2階では高月町の歴史と民俗が紹介されている。
高月町立観音の里歴史民俗資料館
住所:滋賀県伊香郡高月町渡岸寺229番地 電話:0749-85-2273
開館:09:00-16:30 休館:月・火、祝日の翌日、年末年始など
大きな地図で見る
rio'sおすすめブックコレクション by Amazon ┃ ダウンロード販売ならDL-MARKET
【関連する記事】