麺や偶(ぐう)

麺や偶(ぐう)
魚介の香りも高く最後まで飲み干せる旨さ。
住所:浦添市宮城4-12-6-101
電話:[phone]
営業:11:30-15:00 18:00-21:00
定休:火曜



入院中にも新しいラーメン屋は何軒もオープンしていて噂を聞いたりするごとに早く行ってみたいなぁと思ったもので、こここもその中の一つ。和楽のすぐ近くでもある。病院にも近く退院して帰る途中に寄ってみた。すぐ近くに駐車場も用意されているのはありがたい。店の入り口はちょっと斜面になっていて段差もあるけど松葉杖なら問題はそれほどない。

店内の雰囲気もいい。 天井からは昔のカフェバーのようなファンがぶら下がったりしている。この店は新装なのかな？　それとも元はバーみたいなところを利用したりしてるんだろうか？　壁に大きな寸胴がオブジェのように埋め込まれていたり、レトロなポスターや手作りのメニューが存在感を放つユニークな店内は、カフェの雰囲気も醸している。
偶って変わった名前だなと思ったけど、メニューの説明を読んでいたら偶然の偶のようだ。その説明の「げんこつ、豚頭、久米島地鶏のガラ、もみじ、玉葱、にんにく、生姜、鰹節、鯖節、ホタテ、さんま節といった地元の上質の食材が出逢い、延べ15時間以上煮込まれることにより偶然生まれた味と香りになっています。」とある偶然の偶なのかな。

メニューは基本的は、偶ラーメンでトッピングのバリエーションがあるのみのようだ。ノーマルな偶ラーメンは、750円で、もやし入りは800円。海苔と半熟玉子ラーメンが850円。肉増しが950円で大盛りが100円増し。全部のせは150円増しの900円なのでこれにしてみた。妻はノーマルをチョイス。昼はライスがサービスとあるけど土日はないのが残念。今日はその土曜。

それと餃子も注文してみた。10個で500円で5個だと250円。単純に倍になるだけみたいだ。5個の方が割高とか逆に10個だと450円だとしたらかなりの人は10個にするだろうねぇ。私たちは10個をチョイスしたけどね。



これが偶ラーメン。話には聞いていたけど実際見るとユニークな器だ。汁を飲む時は丼を両手で持って傾けたりするんだけど、この器は最初から傾けた形になっている。中がよく見えてお客さんの前に出した時にインパクトがあるのだけど、見栄えを狙った訳ではなくて飛んでしまいやすい魚介の香りまで存分に楽しんでもらおうと言う考えらしい。女性にはちょっと食べ易さには欠けるようではあるけど、そう問題になる程でもないみたいだし、いい香りが迫って来る。こういう考えもあるんだなぁと思う。



こちらは私の全部のせ900円。香りよく旨味はとてもあり濃いめだけどあっさりとしたスープはすごく美味い。 麺も悪くない。ただ、やや固めなのはいいけど風味に欠けるかな。まぁ好きな方だけど、ちょっと残念。このスープならもうすこし太麺でコシのあるものでも十分楽しめそうだと思う。



半熟卵は味付けもかなりよくて、とろみ加減もラーメン自体を邪魔しないちょうどいい具合だし、今まで食べた中ではトップに近いかも。
チャーシューは肉は柔らかく歯ごたえもいいのだけど脂抜けが余りよくなくヌチャっとしたところがあるのはちょっと好みじゃないかな。最後の方は少しくどさを感じない訳ではなかったけど、全部飲み干した。まだオープンして間もないこともあるし、これからがすごく楽しみな店でもあると思う。



餃子は、ライスとの相性はいいとは思えないけど、ラーメンの供としては他のラーメン屋のとは一線を画していていいと思う。コリコリっとした具材の食感もとてもいいし、シークワーサーコショウもとてもいいと思う。全体としてのバランスはまだまだかなとも思ったけど、下手にまとまるより今はいろんな可能性を試して伸ばしていけばいいんだろうなと思わせてくれるし、次に来るのが楽しみな店だ。


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