
轟の滝は、名護市数久田の山側にある滝。久志岳と辺野古岳の間を流れる川が水源となっている。夏になると子供達の水遊び場として賑わう。私の娘も小さい頃、ここに来るとよく裸になって川遊びをしたものだ。名護からの帰りにふと寄ってみたくなって数久田の交差点を滝の方へ曲がってみた。

滝の近くまでクルマで行け、駐車場には季節営業なのか閉っている画廊喫茶と隣に滝の水を軟水化した氷を作る工場がある。その隣に滝への看板がある。


木陰の小路をしばらく歩くと、川のせせらぎの音が聞こえてくる。川から引き込まれた水流が道を横切っている。暑かった空気もここまで来るとひんやりしてきて気持ちがいい。廻りにうっそうと茂った緑の木陰と滝からの水しぶきのお蔭なんだろうな。川にかかった橋を渡ると休憩所があり、ベンチに座ってゆっくりと寛ぐこともできる。


轟の滝の高さは、約28mで、滝壷の幅約6m、深さ約1.5m。1956年、県の文化財に指定されている。近年上流域での取水や山地開発により水量が大きく減っているそうだけど、梅雨が明けたばかりか割と水量は多いような感じだ。平日と言うこともあってか私以外には誰もいなくて滝の音以外はしない。細かな水滴が飛んできて涼しいね。
多くの和歌や琉歌が、この滝をモチーフにして詠まれたそうだ。
和歌:轟の滝のみなもと尋ねれば 天の河原に続くあるらん(平敷屋朝敏)
源は天の河原に続くらん 雲より落つる轟の滝(読人知らず)
琉歌:数久田轟の 滝の白糸や くり返し返し 見てもあかぬ(護得久朝常)
夏もよそなしゆさ 浮世名に立ちゆる 数久田轟の 滝の麓(比嘉賀烈)
轟の滝の場所の地図はこちら。


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