店内には、カウンターが6席と10人程が座れる大きなテーブルと4人掛けのテーブルが2つある。思ったよりこぢんまりとしているけれど、とても落ち着いた雰囲気で、店内の隅々まで気が配られていてどこを見ても絵になるような感じ。平瀬さんと我妻シェフには思ったような接客のできるちょうどいい広さの空間だそうだ。今回の会は21名なので満席状態だけど、どの席に座っても料理にきちんとダウンライトが当たるように配慮されているのも嬉しい。
今回の会テーマは、チーズとワインのマリアージュ。チーズと料理にあわせたワインが用意されている。通常のメニューを見せてもらうと、夜の基本は3500円らしくリーズナブルな値段設定だ。ワインは高いものまで揃っているようだけど、5種で3000円のグラスワインなんてのもあって気軽にいろんなワインが楽しめる工夫がされている。ランチは定休の前後を除いた火曜から金曜までで1800円だそうだ。肉と魚の両方を食べる場合は3000円だし前もって予約しておくと好みの料理にも対応してくれるそうだ。
まずは、カプレーゼ・サンヴァンサン仕立て。トマトとモッツレラ、朝採りのバジルに生ハムの組み合わせ。素材を活かすためにドレッシングはオリーブオイルとペッパーのシンプルなもの。とても上品で爽やかな一品だ。トマトの甘さと生ハムのコクと塩気に爽やかなバジルの香りがモッツレラの味をとても惹きだしていると思う。
これにあわせたワインは、Miguel Torres San medin Sauvignon Blanc 2005で、チリ産のソーヴィニョンブラン種。ソーヴィニョンブランは、フレッシュな酸味やハーブの香りがあるのが特徴だそうだけど、このワインには爽やかな酸味があってこのカプレーゼとの相性がとてもいい。
2品目は、どんぐり豚とも言われるスペインのイベリコ豚のロースの低温調理・トリュフソース・ジャガイモのグラタン添え。見た目にも美味そうなんだけど、ナイフを入れると断面が淡いピンク色でしっとりと柔らかいのだけどちゃんと肉の弾力もある。噛むと肉の味がじわっと口の中に、香りと共に広がり幸せな気分になる。食べてしまうのが惜しいくらいだ。付け合わせのジャガイモはミルフィーユ仕立てで、思ったよりジャガイモのシャリ感があってこれもとても美味い。
さて、今日のメインでもあるチーズプラトーは、1時の方向から時計回りに、セル・シュール・シェール、ブリアサヴァラン・アフェネ、フルール・デュ・マキ、カプロン・アルチザナル、コンテ・エクストラ24カ月とブルー・デ・コースの6種類。最初に書いておくけど、いづれも秀逸な味で、神楽坂にあるチーズショップ・アルパージュのもの。ぶどうにも見える緑のものは、実は銀杏。とても香ばしくて爽やかな味だった。特に気に入ったのは、初めて食べたカプロン・アルチザナルかな。アミノ酸が凝縮されたようなアジクーターな味でとてもクリーミーだった。チーズに関して詳しくは、チーズ教室のブログへ。
デザートは、季節薫るフルーツのジュレ寄せとバニラアイスクリーム。見た目にも美しく、桃、カキ、メロン、梨、イチジクとたっぷりのフルーツが白ワインのジュレの中に配置されている。それぞれの果実の風味と食感が次々と口の中に広がり、それをジュレがまとめていて繊細な味わい。バニラアイスクリームもとても素晴らしい味だと思った。コーヒーは炭火焼きのものだと思うけどとても香りがよくて味はまろやか。と言うわけで、今回も満足なひと時だった。
チーズに関して詳しくは、チーズ教室のブログへ。
レストラン サン・ヴァンサン St.Vincent
住所:那覇市銘苅2丁目4-35 アーバンプラネットビル2F 電話:098-862-2240
営業:12:00-14:30(L.O 13:30)※火-金のみ 18:00-23:00(L.O 22:00) 定休:日
サン・ヴァンサンのホームページがオープンしたようです。
http://www.st-vincent.jp/
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