さて、今日の前菜は、「旬魚のマリネ ホワイトアスパラガス添え 粒マスタードソース」。魚はマクブだ。マクブはシロクラベラのことで、ベラ科イラ属の白身魚。アサリなどの貝類、エビ、カニ、ウニなどを好んで食べ、全長は最大で1m、体重は10kg以上になる。アカマチ(ハマダイ)とアカジン(スジアラ)と並んで沖縄の3大高級魚の1つと言われているそうだ。旬魚は、その日捕れたてのものを使っているので、日によって違うし、同じ日でも時間によっては異なる魚のこともあるので、今日はとてもラッキーだ。柔らかいのだけど、しっかりとした食感があり、レモンの風味とオイルで甘味も引き出されてとても美味い。素材の良さを活かすには、こういったシンプルな調理法がベストなんだなぁと、しみじみ思う。それと下に敷かれたホワイトアスパラガスとの取り合わせもとてもいい。缶詰めのだと柔らかいだけだったりするけど、しっかりとした食感があり、マクブとの取り合せも素晴らしい。
スープは、魚介と色いろ野菜のクリームスープ。これはまた文句なく美味い。先週の豆のスープも美味かったけど、それ以上に私は気に入った。アサリや魚に野菜がたっぷりで、なめらかなクラムチャウダーのようなんだけど、ともかく美味い。こんなのは、どうやったら自分でも作れるんだろうなぁと思う。
魚料理は、冬魚のソテー バルサミコソース 蕪のリゾット添えで、今日は、ブダイ。バルサミコソースの香りが鼻をくすぐる。いつもより強めに焼かれたブダイの皮は、パリパリでとても香ばしく食感もよく身は柔らか。やや甘味の方が強い酸味のあるソースと一緒に食べるとシアワセだ。
肉料理は、「琉香豚ロース肉のソテー バジル風味のトマトソースで」。琉香豚は初めて聞くブランド豚だけど、柔らかいというより、しっかりとした肉質で旨味があり、シャクシャクっとした食感。脂もしつこくない。甘味のあるトマトソースとの取り合せもいい。でも、塩、コショーだけでも食べてみたい豚だ。付け合わせのゴボウやナスも、いつもながら火の通し方が絶妙で柔らかいのに、きちんと本来の食感が残してあるのがいいなぁ。
デザートは、チョコレートムースとバニラアイス。どちらもナッツが入っているので、滑らかさの中にコリコリっとした食感が交わるのがとてもいい。チョコレートムースは、とても滑らかで濃厚な甘さなのに、少しもしつこくなくて、今までの中では一番美味いくらいじゃないかと思う。コーヒーにもぴったりだ。
と言うわけで、いつも美味いけど、今週はその中でもかなり美味い方だったなと思う。特に魚が素晴らしかったなぁ。
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レストラン サン・ヴァンサン St.Vincent
住所:那覇市銘苅2丁目4-35 アーバンプラネットビル2F 電話:098-862-2240
営業:12:00-14:30(L.O 13:30)※火-金のみ 18:00-23:00(L.O 22:00) 定休:日・祝