


店は、月苑飯店の隣りの方の通りにあり、赤い看板が目立っている。ファサードは格子戸風の割と落ち着いた木造りなので、この看板はちょっとミスマッチな感じかな。店内は、奥行きがあり、赤と黒に木の使われた落ち着いた雰囲気。12人程座れるカウンターと4人掛けのテーブルが4つある。実は私がこの店に着いたのは15時ちょっと過ぎで、入口には準備中の札があったので、諦めて一旦帰ろとした。けれどちょうどお客さんが出てきたので、ままよと入ってみることに。すると、にこやかに大丈夫ですよと言われ、ひと安心。今、火を落としたところなのでで、ちょっとお待ちいただけますかと、店主らしい男性に言われたけど、ええ、もちろん大丈夫ですよ。


メニューは、シンプルにつけ麺のみ。小(麺1玉)650円、中(麺1.5玉)750円、大(麺2玉)850円、特大(麺2.5玉)1,000円と沖縄にしてはちょっと高目の設定だ。1.5玉だと無料としている店も多いしね。辛さは、0倍から10倍まで選べる(10倍を越える場合は別料金がかかるようだ)。
サイドメニューとしては、りゃんさいごま油あえや、ちりめんおろし、広島菜漬けなどのちょっと聞き慣れないものや、おにぎりなどもある。このメニューの裏面は英語表記になっているのは場所柄を考えてのことだと思う。
さて、とりあえず今日はつけ麺だけを注文してみることに。中で辛さは、辛口がお好きな方へと言う5倍を注文。しばらくすると、まずつけタレが出てきた。味見をしてみると思った程は辛くない。が、ちょっとすると喉にきた。舌に来る辛さというより喉にくる辛さ。唐辛子は、日本産、韓国産、沖縄島とうがらしのブレンドだそうだ。辛いだけじゃなくて、甘味もあるのはそのせいなのかも。それと紙エプロンも持ってきてくれた。食べていると結構汁が飛び散ることがあるのでとのことだ。これは女性とかには嬉しいサービスだね。私も白物のシャツとか着ていたら、絶対使った方がよさそうだ。

これが広島激辛つけ麺の中。白髪ネギの盛りが美しい。ロックファブリックのつけ麺と同じく、茹でキャベツが盛られている。あとは胡瓜の細切りと焼き豚が3枚。写真では隠れて見えないけど、茹で玉子の半分が後ろに隠れている。さて、麺をつけタレに投入していただく。見た目は、かなり濃い色に見えるタレだけど、かなりあっさりとした味だ。辛さが喉にきて、ちょっとむせそうになったけど、すぐ静まってくれた。麺は、中細でツルツルシコシコしていてコシがある。私的には、これに、もうちょっとモチモチ感があるともっといいかなと思うけど、美味い。麺は沖縄で作ってもらっているそうだ。聞くのを忘れたけど、どこの製麺所で作っているのかな?麺屋和楽と同じ、西崎製麺だったりするのかな。薄めのチャーシューと言うか焼き豚は、余り特徴はない。

あっさりとしたタレなので、食べているうちに薄くなるんだろうかと思っていたら、逆で辛さに慣れてしまうと逆に濃い目に感じようになった。と言うか辛さに隠れていた旨味が姿を現してきたと言った方がよさそうだ。濃い目のざるそばのツユにも似た和の風味を感じる。鰹節やいりこ系かな。あとで聞いたら、鰹、いりこに豚や鶏、それに秘伝の隠し味も入っているそうだ。麺を食べ終わったあとの残り汁もそのまま飲み干せて美味いなと思った。このタレの美味さを味わうには、辛さに強いとか弱いとか言う前に、普通の3倍か或いは、1-2倍位にしておいた方がより楽しめるんじゃないかなとも思う。食べてる途中で辛さを調節できたらなおいいかも知れないなぁ。ちょっと気になったのは、1-2倍に、辛さい弱い方と書いてあること。せめて辛さが苦手とかにしたらいいのにねと思う。或いは、辛さより旨味を大事にしたい人とかを加えるのもいいかな。
さて、全体としてなかなか美味いと思うけど、アジクーターなウチナーには、もうちょっと濃い目でもいいのかなとも思ったりはする。それとやっぱり値段設定はちょっと高目だろうか。1.5玉食べて750円払ったのだけど、つけ麺全般に言えることではあるけど、満足感にやや乏しい。ランチタイムは、+100円でコーヒーとライスがつくそうだけど、麺大盛りをサービスとかにしてもらった方が嬉しいな。写真では玉子は半熟で美味そうだけど、実際は固ゆで玉子なのは、ちょっと残念。ともかくまだできたばかりの店だし、今後いろいろ改良もされていくと思うので、また楽しみな店ができたのは嬉しい。
関連記事:ロックファブリックの広島流冷しつけ麺の記事。

住所:沖縄市久保田プラザハウスウォークサイド北
電話:098-933-6471
営業:11:00-24:00(15:00-17:00は中休み)
定休:未定(当分は休みなしのようだ)
