
友人から盛岡のじゃじゃ麺と宮古ラーメンをいただいた。じゃじゃ麺は、盛岡冷麺、わんこそばと並び盛岡三大麺と呼ばれていて、終戦を迎えた中国東北部の大衆食堂で、一人の男性が中国東北部の家庭料理「炸醤麺」と出会い、盛岡に引き上げてからその味を再現させたのが始まりとのこと。
初めは評判が悪く、何度も味噌をカメごと捨ててしまったりと、悪戦苦闘しながら改良を重ねた結果今の味が出来上がり、地元の隠れた名物になって、ここ2、3年前から知名度が高まり、いまではお店も増えたそうだ。いただいたのは、その老舗の
白龍(ぱいろん)の麺と特製味噌。

夕方、娘が塾の前に食べたいって言うので半分をさっそく湯がいて作ってみた。麺は見た目は、中華麺ではなく、うどんと言うか沖縄そばの麺に似ている。15-20分位湯がくらしいのだけど、様子を見ながら6分位にしてみた。かなりコシがあるので長く湯がいても大丈夫そうだけど、私も娘も柔らかいよりは固めが好きだ。
盛岡じゃじゃ麺ファンクラブや、
じゃじゃもりのサイトによると野菜と味噌をトッピングして混ぜ合わせるもののようだけど、私はボウルで味噌とあらかじめ和えて味の調子を見てから、皿に盛ってモヤシ、水菜、キュウリ、ハムをトッピングしてみた。

本来は、これに酢やラー油、おろしニンニクや生姜を好みで混ぜて食べるようだけど、けっこう塩が強いのでそのまま食べてしまった。娘は塩っぱいと言っていたけど、酢を混ぜてあげればよかったかも。麺はコシがあってとっても美味いとのこと。麺と味噌との絡まりを考えるともう少し湯がいてもよかったかな。盛岡では、麺をほぼ食べ終わるとその麺で味噌をきれいに拭ってテーブルの生卵を落とし混ぜたら麺の茹で汁と味噌を足してもらいフワフワ玉子のスープにして仕上げにするようで、それをチータンタンと呼ぶのだそうだ。

娘が塩辛いって言うので途中でお湯を足してみた。茹で汁残しておけばよかったな。味がマイルドになって娘も抵抗なく食べられたようだ。この時に酢とラー油とかいれてもいいかもだな。
前半は油そば風で後半はつけ麺の割スープ風の食べ方だ。
このの経験に基づいて工夫してみた。
今回、麺は10分程湯がいた。割と柔らかくなったけどコシのしっかりとした麺だ。

具は、キュウリ、ネギ、水菜、モヤシ、ニンニク、生姜と昨日作ったチャーシュー。タコ糸できっちりと縛って3時間以上煮込んだのでトロトロ。切るとカタチがちょっと崩れてしまったけど、味噌と絡めて混ぜると一体になってそれはそれでいい感じ。

酢とラー油も加えてみた。これはなかなかいけるな。昨日は美味いだか不味いんだかよく分からないところもあったのだけど、今回は美味いと思った。特製味噌だけだと塩辛さが前面に来ちゃうのだけど、味噌は少なめにして酢やラー油やニンニクを加えることによって重層性がうまれ複雑な味になるようだ。味噌はタレと言うよりベースになる調味料の一つとして考えればいいのだろう。その点は油そばと同じ考えだと思うけど、こっちの方が油っぽくなく意外とあっさりとした味だ。ハマる人はハマる訳と言うのも納得だ。
私も身近で食べられるなら嬉しいなぁ。

麺をほぼ食べ終えてから、生卵を落とし混ぜ混ぜしたら、茹で汁の代わりにチャーシューを煮込んだ時の煮汁を注いでみた。煮汁と言っても味はつけてないので出汁汁に近い。熱々ではなかったので美味くフワフワ玉子にはならなかったけど、少し味噌と酢にラー油を足してやるとなかなか美味いスープに変身。鰹節なんかを加えてもよさそうだ。味噌はまだあるので、うどんとかで試して見ようかな。
じゃじゃ麺を試してみたい人はこちらから。


盛岡冷麺物語って本、読んでから
冷麺食い倒している。
盛岡冷麺を作り出した男たちの物語。
元祖の青木のオヤジがかっこいい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4903165019/