
ちょっと変わった名前のそば屋の一本松は、浦添の当山小学校の奥まったアパートの1階にある。土地勘がないと捜しにくいかもしれないけど、当山小学校が分かれば、その先は案内標識があるので簡単にたどり着けると思う。実際すんなりと見つけることができた。
一寸先も見えない程の雨だったけど、着いた時はやや小ぶりでダッシュして店内へ。外から見ると営業中の札がかかってないと開いているんだかいないのか分からないしパッとしない感じなのだけど、中はなかなか感じがいいぞ。


4人用のテーブルが5つに、奥には板張りの座敷に4人用の座卓が3つある。カウンターもあるけど、配膳用に使われているようだ。テーブルに座ったのだけど、振り返って見ると窓から隣りの家の大きくはない松が1本見える。ん?これが店名の由来なのかな?借景をしながら、それを店名にも借名したんだろうか?

メニューは、基本的に軟骨ソーキの一本松そば、三枚肉そばに本ソーキそばの3つ。他にゆし豆腐やジューシーやいなりなどがある。目を惹いたのが人気ナンバーワンのスタミナそば。三枚肉、本ソーキに軟骨ソーキが載っていて、さらにご飯がついて800円。この店の自慢の軟骨ソーキも味わえるから、これにしようかと思ったけどご飯はいらないなぁと思い、ご飯抜きができますかと聞いたら、大丈夫ってことなのでそれをお願いした。

これがスタミナそばのご飯抜き。50円引きの450円。フーチバーとたくわんが添えられて来た。まずは、スープ。ちょっと塩気が強いけど、豚骨風味のちょっと懐かしい感じのスープだ。

麺は中太の平麺で、表面はツルツルで、モチモチとシコシコ感がある。ざらっとしたのが好きな私だけどこの麺は嫌いじゃないけど、風味はイマイチで、市販の麺じゃないかな。食べたことがある気がしたので、あとで聞いてみたら照喜名の麺だそうだ。あ、なるほどね。照喜名の麺は市販の麺では定評があって、好きな人も多い。私も嫌いではないのだけど、最近はいろいろと美味い麺も発売されているから忘れていた。

具は、小ぶりの本ソーキが1つ、軟骨ソーキが3切れ、小さ目の三枚肉が2切れに、かまぼこの代わりに結び昆布が載っている。三枚肉はサクットした感じで脂はやや生っぽいのはいいけど、ちょっと塩辛い。最初にスープに塩気が強いと感じたのはこの三枚肉のせいかな。軟骨ソーキは自慢するだけあって、肉だけじゃなくて骨までとろとろ。私は骨はコリコリっとしている位の方が好きなのでちょっと苦手かも。本ソーキは肉離れもよく味わいもいい。これなら次回は本ソーキそばがよさそうだ。
この店のすぐそばに、当山の石畳道がある。あいにくの雨だったのだけど、風もないのでカサをさしてこの道の散策をしてみた。ちょっとしかないんだろうと思っていたら、結構あるじゃないか。それに緑も多く、川もあったりして雰囲気もとてもいい。これについては次の記事で。

そば処 一本松
住所:沖縄県浦添市当山401-3 コーポ米須1F
電話:098-876-2222
営業:11:00-売り切れまで
定休:無


