カウンターの花は、ユーカリの葉っぱに小粒の白いバラが清楚な感じ。結婚式でもよく使われるスィートオールドと言う名前なんだそうだ。
前菜は、真鯛ときびなごのマリネ。ワカメやキュウリ、トマトが添えられたちょっと和風っぽい素材。トップには珍しいバラフが添えられている。バラフは、スワヒリ語で水晶の意味を持つ南アフリカ原産の野菜で、葉の表面が水晶のようなキラキラ光っているのは、水滴ではなくプラッター細胞と呼ばれミネラル分を多く含む葉の一部らしい。食感はコリコリ、プチプチ。そして味はほんのり塩味がし、ちょっぴり海ぶどうに似た感じ。根から塩分を吸い取る力があるとても珍しい野菜なんだそうだ。
かぼちゃのポタージュスープ。かぼちゃの自然な甘味たっぷりで、サワークリームの風味で爽やかな味わい。
今まで丸いパンはシェフの手作りで食べる毎に美味くなっていたのだけど、今回はそれにフォカッチャも加わった。表面はパリッとしていて中はしっとり、ほんのり塩味でとても美味い。オリーブオイルにもよくあうな。これもきっと毎週美味しさを増していくんじゃないかなと思うと楽しみだ。
魚料理は、クルキンマチのソテー魚介のムース添え。甘味とほんのり酸味のあるエストラゴン風味のソースと、皮はパリパリ身は柔らかなクルキンマチとの相性がとてもいい。サーモンとホタテのムースの食感も楽しい。おおぶりなエンドウやレンコン、エリンギや茄子の付け合わせもいつもながら見事な味わい。
肉料理は、県産豚ロース肉のソテー キャベツの蒸し煮添え クミンの香り。この豚は特にブランド豚ではないそうだけど、とても美味い。サクッとした食感でしっとりと柔らかく脂も美味い。クミンの風味がきいたソースも食欲をそそってくれる。
ディナーでは、ちょっと辛口にした日向夏のピュレが添えられて来るそうで、ちょっと味見させてもらえたのだけど、これがまた美味い。豚肉に載せて食べると、日向夏の甘味と酸味の合わさった香りが鼻に抜けていく。クミンのソースだけでも美味いのだけど、これと一緒になると美味さが倍加するのでびっくりだ。
今日のデザートは、珍しく一点盛り。廻りには桜の花びらを乾燥して粉状にしたものが散らされいて、ほのかに桜の香りが漂うのが春らしい。甘夏のゼリーと酒で風味付されたゼリーが重なっていて、甘夏の風味がとてもいい。今週のランチもとてもいいね。
過去のサン・ヴァンサンの記事。
チーズを楽しむ会┃ランチ1┃ランチ2┃ランチ3┃ランチ4┃ランチ5┃ランチ6┃ランチ7┃XMASランチ┃ランチ8┃ランチ9┃ランチ10┃ディナー┃ランチ11┃ランチ12┃ランチ13┃┃ランチ14┃ランチ15┃ランチ16┃ランチ17┃ランチ18┃ディナー2┃ランチ19┃ランチ20┃ランチ21
レストラン サン・ヴァンサン St.Vincent
住所:那覇市銘苅2丁目4-35
アーバンプラネットビル2F
電話:098-862-2240
営業:12:00-14:30(L.O 13:30)※火-金のみ 18:00-23:00(L.O 22:00) 定休:日・祝