さて、今日私が行ったのは、うるま市高江洲小学校。11時から体育館で行なわれるのだけど、着いたのが30程前だったので、今回招いてくれた劇団の友人のkayさんとひさしぶりにお話をすることができた。kayさんは、いつもにこやかな笑顔のステキな女性なのだけど、今回の役は、いじわるな病キツネ。彼女の悪役ぶりも楽しみだ。

普通に舞台で行なわれるのだと思っていた私は、舞台装置を見てちょっとびっくり。舞台から廊下のようなステージが入口の方に伸びていて末端にさらに舞台がある。観客は、その通路の両側に座ってステージ全体を横から見ることになるようだ。これは、なかなか斬新な舞台だなぁ。
それゆえに、客席が固定された一般的な劇場では上演できないそうだ。それなら、市の体育館や、或いは武道館やコンベンションとかで上演したらいいのではと、劇団の制作の上村さんとしばしお話をした。それともコザのミュージックタウンなんかもよさそうだな。それが実現できると一般の方も見れるしいいなぁと思う。
開演時間も近付き、次々と子供達が入場してくる。写真を撮ることを許可された私は音響装置の近くにいたので、スタッフと勘違いされたのか質問されたりもしたけど、こどもたちの多くが、こんにちはと挨拶するのにちょっと驚いたり嬉しかったり。
とべ!夢ひこうきは、こどもたちに、真っ白な明日を配達する「明日のおじさん」のうっかりミスで明日を持ってくるのを忘れられた健太が、大慌てで、時の国へ明日を取りに戻るおじさんの後を追いかけるうちに、はぐれて、あさっての国に紛れ込んでしまい、明日を取り返すまでの冒険物語。

さて、舞台の幕が開いた。と言っても意表を付く場所から役者が登場することで、子供達も私もいきなり劇に引き込まれていくことに。
テンポがいい。躍動感がある。すごくよく声がでてる。舞台を右に左に動き回る。まるでテニスの試合でも見ているようにこちらの視線も右に行ったり左に行ったり。私は舞台の端の方にいたので、視界は広かったのだけど、間近で見てる子供達はもうワクワクしっぱなしみたい。舞台から何かが飛び出してくる度に、立ち上がって覗き込みたいのを必死に我慢しながらも、思わず背伸びしているのを見ていると微笑ましい。なぜか子供達の笑いのツボと私のそれは同じだったりする。それに登場する小道具がまた楽しい。思わずクスッとしてしまうものから、あれ欲しいと思うものまでドラえもんのポケット状態だ。

私が一番気に入ったシーンは、壊れたマシンの残骸の一部で健太と博士が音楽を奏で、歌い踊り、野球をし、そして空を眺めるシーン。
思わず途中で、ホロリとしてしまうシーンもあった。こどもたちは、笑い声が絶えることなく健太と一体となり、楽しんでいるようだった。健太が明日をキツネに渡してしまいそうになるシーンでは、「わたしちゃダメ〜」と舞台と一体になっていたし、最後のシーンでは、号泣するこどももいるんだそうだ。
道具に頼らず、身の回りにあるものを使おう。想像力を使おう、手を使おう、足を、体を使おう。そして、友達を大切にしよう。今日を大事にして、明日を迎えよう。そんなことをさりげなく教えてくれる舞台だ。アニメをライブの実写版で見ているような楽しさをそ、生身を余すことなく最大限に使い表現してくれた役者の方々に驚きと感謝。うちの娘にも見せてやりたいぞ。
体育館を住み家?にしているイソヒヨドリも興味深げに2階の窓や枠から賑やかな鳴き声を響かせながら見ているのも楽しい。劇が終わったあとに舞台を見せてもらった。役者が飛んだり跳ねたり、飛び込んだり、飛び出してきた通路の天板は、遠くから見ると透明感のあるものに見えたけど、実はハニカム構造になったアルミの板だそうだ。初演は20年前で、その時から使っている板はよく見ると、かなりの凸凹があちこちにある。きっとケガも多いんじゃないかなぁと思う。始まるなり舞台にくぎ付けになってしまって、最初のうちはカメラの存在を忘れてしまっていた。まぁ仕事じゃないからいいけど。時々右目でファインダーを覗きながら左目で舞台を俯瞰しながら撮ったのがこれらの写真。初めて見る舞台だから動きが予想できないので全体を見ながらアップで撮るのって結構難しいな。もう一度写真に専念して舞台を見てみたいものでもあるな。


